名将ザファルの名言

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「拳闘暗黒伝セスタス」「拳奴死闘伝セスタス」には魅力的な場面がたくさんある。

手に汗握る格闘シーン

主人公セスタスの成長

古代ローマの政治の行方……

そんな中でも読者に深い感銘を与えるのは主人公セスタスの師匠ザファル先生の名言の数々ではなかろうか。

今回は心に残るザファルの名言を抜き出していきたいと思う。(ネタバレ有)

ザファル先生のライバルもいい事言ってます。

 

〇名将ザファルの名言2『拳奴死闘伝』編

〇暴君デミトリアスの暴言

〇セスタス名言集

 

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場面:同年代の天才ルスカに完敗し落ち込んでいる弟子のセスタスに対して(1巻)

セスタス 眼を閉じて拳に胸を当ててみろ

聴こえるか? 戦いの鼓動が

肉体(からだ)が一刻一秒生存を勝ち取る

不屈のさけびだ!!

心がくじけてどうする!?

何も失ってはいない

経験を得たのだセスタス

悲観などするな!!

おまえには明日が在るッ!!」

―――生きていれば次がある。そんな希望を抱かせてくれる言葉です。

生き延びさせるために、いつもはセスタスに対して厳しく接しているザファルですが打ちひしがれた姿を見て優しく威厳を持って立ち直らせる姿はまさしく名将。

 

場面:貴族のサンドバッグ役として連れ出されたセスタス達5人の少年拳奴。奴隷の彼らに殴り返す権利はない。しかし、そこへデミトリアスが来て、5人ずつの試合をすることになる。ザファルは、セスタスに5人抜きを狙えと提案する。

「大丈夫だおまえなら出来る!

今度は全力を出していいんだぞ!

試合に身分もクソもあるか

拳奴の意地を見せてやれ!」

―――自分の師匠であるザファルが貴族の息子たちに殴られて憤っていたセスタスだったが、実は一番怒りを感じていたのは弟子を殴られたザファルだったのかもしれない。正式に試合が出来るのなら、お前は負けない!ザファルのそんな信頼とこの試合を通して成長させたいという強い気持ちを感じる台詞だ。

 

場面:貴族とセスタスとの試合を観戦しながら弟子のこれまでの努力を回想して

挑まなければ進歩は望めない

挑み続ける情熱無くして何が成せよう

成長とは即ち挑戦の経歴に他ならない

―――一歩一歩進み続けることの大切さを実感させてくれます。

 

ヴァレンス養成所が拳奴の反乱によって崩壊する様をセスタスと眺めながら

「よく心に刻んでおけセスタス

おぞましいこの光景を忘れるな

これは天罰などではない

ヴァレンス自身が積み重ねてきた憎悪の負債だ」

―――人生にはとんでもない災難が飛び込んでことがある。しかしそれはある日突然訪れた物ではなく過去の自分のしてきた過ちの結果なのかもしれない

 

場面:拳奴に暴動により、ヴァレリアが死亡した後

「黙って見過ごす楽で安易な道を敢えて選ばなかった

おまえに罪はない

悔しければ強くなれセスタス

いつかせめて……大事な誰かを護ってやれるくらいにな」

―――最後の台詞は自分に向けて言ったのだろうか。それとも亡きセスタスの父を思い浮かべていたのだろうか。

 

 

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場面:養成所が崩壊し、競売所に向かう馬車の中で不安な様子を見せるセスタスに対して

「拳奴が命を落とすのは闘技場だ

ここで死ぬ心配をして何になる?

食える時には食え…

休める時には十分眠り備えておけ危機を嗅ぎ分ける第六感を磨かねば

この先は生きてゆけんぞ」

―――どうにもならないことを心配するよりも、今できることをしっかりと出来る人が成功できるのです。

最強の拳闘士だったザファルの実感のこもった言葉。セスタスが「図太い!」と思いました。

 

場面:新しい拳闘興業一団に来たザファル。その中でも見放されている少年拳奴たちの訓練をすることになった。自分達は落ちこぼれだと自嘲する少年たちに向けて

「おまえたち歳はいくつだペドロ……?

物心ついてこれまでにどれほどの努力をした?

何に挑み

誰に負け

いつどこから落ちこぼれたと言うのだ?

寝言をぬかすなッ

たかが十五・六年

生きた程度の小僧ごときが

俺の前で

挫折を気取るつもりか!?

よく聴けガキ共!

目を醒ましてしっかり前を見ろ!

挑みもせず諦めるなど俺が許さん

拗ねるな嫉むな!

逃げるな誤魔化すな

今 この場で出せる全力を振り絞れ

今日現在たどり着ける己の極点へ登れ

他者との競争は常にその先にあるのだ!

いいかッ

ここが

出発点だ!

ここからどう動くかで将来が決まる

考えろ!

時間だけはすべての人間に平等なのだ

十年後泣くも笑うも

お前たちの今後の努力次第だぞ!

俺が必ず強くしてやる

確約しよう

向上心を捨てず前へ進む奴を決して見捨てたりはしない。

 

―――つまづくとすぐに環境のせいにしてしまう人の胸に刺さる言葉です。

ザファル先生は怠け者には厳しいです。少年たちの淀んだ心をかき混ぜるには最初が肝心だったのでしょう。努力をし極点に登りつづけ最強の拳闘士にまでたどり着いたザファル先生だからこその言葉でしょう。

 

場面:巨体を武器に戦う古きローマ式の拳闘をする相手と闘うセスタスの姿を見て勝つのは不可能だと言う新弟子3人に対して

「無理と諦めては何事も成し得んぞ

第一に拳闘は町のケンカとは違う

最低限でも競技規則がある以上は勝機もある

不利なればこそ技術は探究 研鑽されて革新するのだ

戦術もまた然り!

天与の巨躯に安寧したままでは

闘技の進化は望むべくもあるまい!」

見せてやれセスタス

俺たちが身を削り創造した

見果てぬ芸術の一端をッ!!

 

―――現実でもすごい才能に劣等感を抱く事はあるかもしれない。しかし、そこで創意工夫と努力をあきらめなかった人間が先に進めるのかもしれない。

困難を覆すだけの努力と創造、研鑽を重ねてきたザファルだからこそ言える台詞だろう。成長を重ねたセスタスへの信頼も伺える。

 

場面:当時の常識では意味がよくわからない特殊な訓練をしている所を,

興行の団長から「意味があるのか?」と問われて

「自覚次第で重要な意味が見えてくる

単純な訓練でも深く解釈できる感性を養わねば遅れは挽回できん

百の薫陶より

一の開眼にこそ価値はある

高尚な詩を理解せぬまま暗唱できても

それを知力とは言うまい?

習得と体得とでは次元が違う

心理を悟り始めて技は身となり力となる」

 

―――言われるまま、練習をするだけでは強くなれない。訓練の意味に自分で気づくことが真の成長への道という事なのだろう。現代の教育でも言えることだ。

 

場面:世界はどんな形をしているのかという話になったとき

「すべての海は実はたった一つなのかもしれんぞ

人知を超えた謎は膨大だが早計な誤解も同じほど多い

何事もまず盲信する前に疑問を持つ良い心構えだ

 

―――現代の嘘ばっかりのネット社会でこそ声を大にして言いたい台詞である。

 

場面:打ち込みの練習100発を達成したものの、やり方が適当になってしまっているペドロに対して

志の甘さが目的と手段をすり替えてしまうのだ

愚か者が陥り易い落とし穴だぞ

気をつけろ」

 

―――”目的と手段が入れ替わってしまっている”というのは現代でも耳にする言葉だ。目的に速く辿り着きたいのなら、鍛錬の一つ一つに集中したいものだ。

 

場面:弟子のセスタスに他の弟子の先生役をやらせて

教える過程で教わる事実は山ほどある

視点が異なる学習さ」

 

―――誰かに何かを教えるという行為は、その物事への本当の理解がなくては難しいでしょう。現代でも何かの技術を高めたいのなら、だれかに教えるような気持ちでやってみてはどうでしょうか。

 

場面:もう少しで対戦相手の命を奪いそうになったことに恐怖を感じた弟子に対して

「「殺せ」なければ価値はない!

それだけの威を備えてはじめて必死の敵を撃退し命を繋ぐことが可能になる」

 

―――強くなければ、防衛すらままならない。

社会的な命のやり取りと考えれば、この言葉は現代社会にも当てはまるかもしれませんね。

 

場面:無駄な打ち合いが多かった弟子の試合後、「盛り上がったんだからいい」と言う他の弟子に対して

「馬鹿者ッ! 無責任な周囲に迎合するなッ!

そういう危機感の欠如がどれほど恐ろしいのか解っているのか!?

健康な体だけがかけがえのないお前たちの財産なんだぞッ!!

喝采などかりそめの栄誉に過ぎん

試合の後 客が傷ついた拳奴を癒してくれるとでも言うのか?

モンソンを見るがいい

観客好みの殴り合いがもたらした現実を!」

「勝ち残るだけではダメだ!

自由を獲得した時におまえ達の体が不自由になってしまっていては

「成功」とは言えまい

 

―――周囲にノせられるまま力いっぱい働いたのに、終わってみれば自分はボロボロ、周りの人間は知らんぷり、そんなことは現代社会でもたくさんあります。

冷静に客観的に自分を取り巻く状況を読み、自分の身を守るための立ち居振る舞いをしましょう。

 

場面:全盛期が過ぎ、売られていくモンソン。いつかこうなることを考えていたのだろうかというセスタスに対して

「真夏の熱狂にいる時期

忍び寄る秋の訪れを

憂慮したりはしないさ」

 

―――何もかもがうまくいきガムシャラに働いている時期は老いるとはどういう事か想像もつかないでしょうね。人生は計画的に!

 

場面:人生について考える弟子に対して

「夏が過ぎれば秋は必ず来る

人生は続くのさ

しかし花の季節は春や夏だけではないぞ

晩秋に咲く花だってあるんだ

モンソンの無事を祈ろう」

 

―――人生は続く、その人にとっての大イベントは老いてからやってくることだってあるのだ。

 

場面:ポンペイ最強の拳闘士エムデン。彼の長年の鍛錬の一つのすり足により、芝草が抜け落ちて、道になっているのを見て驚いた弟子たちに対して

「大抵の人間は「常識の枠」を踏み越えた者を狂気とみなす

妥協からは並の成果しか生み出せぬと知りながらな

他者と違う頂を志す者は常に孤独なのさ

お前たちに同じ事が出来るか?」

 

―――現代でも、何事かを成し遂げる人は尋常ではない努力をしているものです。

しかし、結果が出るまで、鼻で笑われるような事もあるのも事実。

成功したければ常識の枠を踏み越え、認められたければ、成功するしかないのです。

 

場面:セスタスとエムデンの試合中、ピンチとチャンスが同居する場面で、弟子が起死回生の一撃を打つ覚悟を決めたことを察して

「迷いを捨て 命を拾えッ」

 

―――もうやるしかない! そんな状況では迷いを捨て、純粋な気持ちで立ち向かいましょう。

 

 

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