【ネタバレ】BabySteps ベイビーステップ#6【感想】

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BabySteps

ベイビーステップ最新話

#6『見えてるのか』(2巻収録)

※ネタバレ、感想を含みますのでご注意ください。

(記事の最後に一言テニスメモがあります)

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(わかった・・!!)

タクマの高速サーブを顔面で受けた栄一郎。

しかし、その顔には笑みが浮かんでいた。

「なんだあの不気味な笑みは」

「なんか急に自信満々になったぞ」

「打ち所悪かったんじゃねえか?」

ギャラリーも栄一郎の雰囲気にたじろぐ。

 

栄一郎はナツのアドバイスで何かをつかんだようだ。

(ボールを迎えに行く

つまり―――)

タクマのサーブが放たれた。

迎え撃つ栄一郎。

!!

 

「きゃっ!!」

「おわっ」

ギャラリーの方に飛んでいく、栄一郎のリターン。

(やっぱりそうだ!! 初めて前に飛んだ!!)

何かをつかんだ栄一郎、早速ノートに書き込んでいく。

「また何か書き始めたぞ・・・・」

「完全に自分の世界に入っちゃってるよ」

 

「・・・・・・・・」

タクマも栄一郎のリターンの変化に気付いた。

(大切なのは170㎞を怖がらず前に出ること

球が速い分スイングは最小限に!!)

栄一郎のリターンは勢いよく、ネットの白帯に当たった。

ボールは―――。

 

ボールは栄一郎サイドに落ちた。

リターン失敗だ。

しかしさっきまでとは違っている。

「お・・・・おしい」

「おいおい・・・・マグレじゃなく球が返り始めたぞ!?」

「どーなってんだ!?」

三浦コーチも驚きを隠せない。

(そんなバカな!

彼にはこの球が

どこまで見えてるんだ!?)

 

「すごい! すごいよエーちゃん!!」

ナツも興奮を隠せない。

「うわっもうちょっとで入りそう!!」

ギャラリーも盛り上がっていく。

「だんだんコートに近づいてるぞ!!」

栄一郎本人も手ごたえを感じていた。

(次こそ

完璧にやれば次こそ返せる!!)

 

しかし、かごの中にはボールはあと一球だけだ。

(ラスト1球)

勝負の行方は分からない。

「も・・もしかしてエーちゃんマジで返しちゃうんじゃないの!?」

「ばか! 俺だってタクマのサーブはそう返せねーんだぞ」

「でも・・・・ひょっとしたらって感じにはなってきてない?」

 

栄一郎の鼓動が高まる。

はっ

ラスト1球をタクマが打った。

(!? な!?)

サーブが曲がっていく。

栄一郎が今まで体感したことが無い球種だ。

「スライスサーブ!?」

 

(ま・・・・曲がった!?

回転!? なんだ今のっ

最後の最後で今までと全然違った)

 

「え・・もう終わり?」

ギャラリーの言葉で我に返る栄一郎。

勝負の前のタクマの言葉が脳裏をよぎる。

(1球も返せなかったら殴らせろ)

「あああああああああ」

 

栄一郎が青ざめている間に、タクマは帰り支度を済ませ、コートを立ち去ろうとしている。

「あれ?

あ・・あのどこ行くんですか?」

帰んだよ サーブ練習終わったし

 

「え?」

あっけにとられる栄一郎。

「な・・・・殴らないんですか?」

「ああ・・・・それもうどーでもいい」

(えーーーー!?)

 

何事にもきっちりしているエーちゃんには理解できない行動だった。

(か・・勝手すぎる!!なぐるっていったんならなぐれよ!!)

 

勝負の後のざわめきが起きる。

「帰っちゃった」

「ま・・まあよかったじゃん暴力ザタになんなくて」

 

ナツが聞いた。

「エーちゃん・・・・なんでこんな勝負(こと)になったの?」

「え・・・・!? あっそう言えば!!」

(怒られた理由もわからなかった)

勝負の理由は栄一郎にもわからなかった。

 

「ホラ 終わりだ

各自練習にもどれ!」

まだ、ざわつく場を三浦コーチがしめる。

ふと、視界にノートが入った。

栄一郎がタクマとの勝負の最中に、何かを書き込んでいたノートだ。

それを拾う三浦コーチ。

「!!」

(これはタクマのサーブの全軌道!?)

 

(170㎞超えの球を彼の目が詳細に把握できていなければ

こんなことを試みるはずがない

タクマは気づいているな

練習と言うよりはむしろ勝つために打つことを強いられた―――

最後の1球がその何よりの証拠!!)

 

「あの・・・・ありがとう」

「え?」

ボール拾いをしている最中に、栄一郎がナツにお礼を言った。

「鷹崎さんのアドバイスがなかったらあんなにできなかったよ」

そう言いながら、先ほどのスライスサーブの事が頭から離れない様子の栄一郎を見て、ナツが笑いながら言った。

「楽しかった?」

 

思わぬ感情が沸き立つ栄一郎。

「丸尾くん」

突然三浦コーチに話しかけられ慌てる。

「コ・・・・コーチ!?」

「なかなかおもしろい勝負だったよ

ところで1か月後に「神奈川ジュニアサーキット」があるんだが」

「神奈川ジュニアサーキット?」

 

「関東テニス連盟が主催するテニスの大会だよ

そろそろ練習だけじゃつまらんだろうし出てみたらどうだね」

「おーーーっ ついにエーちゃんも試合かぁ!」

「やったねエーちゃん!!」

「まあせいぜいがんばれよ」

「試合・・・・」

いまいち状況が飲み込めない様子の栄一郎だったが―――

 

「初試合・・・・!!」

話を理解し、目を見開く。

「エーちゃん鼻血鼻血っ!!」

「あ”あ”あ”あ”あ”」

 

#7『人生を変えるナツ』につづく。

【感想】

殴るんなら殴れよってところがエーちゃんの性格をあらわしていて面白いですね。

トップジュニアのタクマのサーブに適応していったエーちゃんの姿を見ているとこれからの成長が楽しみになりますね。

なっちゃんも何かとエーちゃんにかまってくれるので嬉しいです笑

エーちゃんの初試合。どれだけの成績が残せるのか楽しみです。

 

【テニス一言メモ】

『スライスサーブとは』

サーブは回転のかけ方によって、いくつかの種類に分かれます。

スライスサーブはそのうちの一つです。

横回転を多めにかけて打つサーブで、右利きに人が打つと左に球が曲がっていきます。

左利きのスライスサーブは、右利きのバックハンドに伸びていくので非常に打ちづらいです。

 


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