【ネタバレ】BabySteps ベイビーステップ#2【感想】

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ベイシーステップ最新刊

#『2完璧!』(1巻収録)

※ネタバレ、感想を含みますので注意してください。

(一番下にテニス一言メモがあります)


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大杉高校1-1では先日の小テストの返却が行われていた。

「まず満点が一人」

誰かと言えば当然―――

「丸尾栄一郎!」

「はいっ!」

「やっぱエーちゃんだよな~」

「成績オールA間違いなしって感じ」

しかし、テストをなかなか取りに行かない栄一郎。

「・・・? 丸尾? どうした? 取りに来い」

エーちゃんの体は震えていた。

(筋肉痛で動けない!!)

 

「テニス!?」

掃除の時間、栄一郎は影山に筋肉痛の原因を話した。

「無料体験で体力の無さを痛感したから毎日走ることから始めることにしたよ」

「相変わらずオッサンくさいな」

 

「あっいたいた エーちゃん!!」

1-1の教室に鷹崎ナツが顔を出し、栄一郎を呼んだ。

クラスの男子は、掃除そっちのけで栄一郎とナツの会話を気にし、教室の扉から覗きこんでいる。

栄一郎がその様子に苦い顔をしながら聞いた。

「えーと・・・またノート?」

「もう一回無料体験来てもいいって」

栄一郎は前回の無料体験で気を失ってしまったので、もう一度行ってもいいとの事だ。

しかし、ナツの用事はそれだけでは無かったようだ。

 

「昨日私が言ったこと覚えてる?」

栄一郎は先日の記憶を呼び起こした。

「あーあの『プロ目指してる』ってやつ」

「しっ!言っちゃダメって言ったでしょ!?」

「そ・・・・そうでしたっ」

ナツの勢いに慌てる栄一郎。

「約束だよ」

そう言って去ろうとするナツに栄一郎は尋ねた。

「なんでそんな秘密俺に言うんだよ」

「エーちゃんだからかな」

 

「どういうことだよエーちゃん!!」

高崎ナツが去っていくと、男子達の猛攻を受ける栄一郎。

「なんの話してたんだよ!?」

「つかエーちゃん鷹崎さんと仲良いのか!?」

「どんな手使ったんだ!?」

「またノートか!?」

栄一郎はタジタジになりながらも当たり障りのない答えを言う。

その答えに安心し、去っていく男達。

「ちゃんとわきまえてんだなお前は」

「オイ!」

 

「エーちゃんそろそろ帰ろーぜ」

ほとんどの生徒が掃除を終わらせ、部活や帰宅の準備をしていた。

何やら真剣な表情をしている栄一郎の手元を、影山がのぞくと教室の扉のレールの溝の部分にこびりついた汚れを、爪楊枝で削っているようだった。

「姑の嫁イビリか!?」

「イビッてない!」

 

影山の言葉を受け、掃除を切り上げ立ち上がると、窓の外にナツの姿を発見した。

そこに近づいてくる背の高い男。

「あの人も確か同じテニスクラブ通ってる2年だよ 江川とかいう」

 

なぜか目でナツをおってしまう栄一郎。

その時、ナツが窓の方を振り向いた。

急いで隠れる栄一郎。

(うわーー・・びっくりしたっ!!)

「何やってんのエーちゃん」

「うわっ」

影山から声をかけられ、思わずバケツの水をひっくり返してしまった。

「マジで何やってんだよエーちゃんらしくねぇ!」

「ごめん」

ナツが関わると、いつもと違くなる栄一郎であった。

(無料体験もう一日か・・・・・・)

 

翌週の水曜日

「よしっ!」

 

再び南テニスクラブに訪れた栄一郎。

ウォームアップから相変わらずハードだ。

しかし、一週間毎日走っていた効果が現れ、無事最後までやり遂げることが出来た。

 

「じゃあ今日こそボール打ってみようか!」

森本コーチに説明を受ける栄一郎。

「コートはA~Fまでの6面を使ってるの

Aコートに近づくほど高度な練習だし

実力があるってことね」

(じゃあFコートか)

「エーちゃんは今日のところは通路で

(F以下!!)

 

練習を始めようとした矢先、森本コーチに電話が入る。

「ごめんエーちゃん悪いけど他のコートの見学でもしてて」

「わかりました」

 

Aコートを覗いてみると、ナツともう一人、窓から覗いたときに一緒にいた男―――江川がいた。

「あーエーちゃん来てたんだっテニスやることにしたの?」

親しげに話しかけてくるナツ。すると後ろから異様な威圧感を発しながら長身の男がやってきた。

江川タクマだ。

「エーちゃんコーチは?」

「あっなんか電話みたいでっ!」

「私いいこと思いついちゃった」

 

「え?」

レシーブの位置に着く栄一郎。

未経験者のすぐ近くに、県内有数の実力者のサーブが飛んでくる。

「やっぱ構えてる人がいると緊張感がちがうねっ」

(完璧に利用されてる)

「なんなら打ち返してもいいよっ」

「俺まだ打ち方も何も教わってないよ!」

そんな栄一郎にナツが打ち方を伝授する。

グッと構えて

サッと引いて

スパーンだよっ!

(全っ然わかんない)

 

少し詳しく教え始めたナツ。

和気藹々とした雰囲気に不満そうな男がいる。

江川タクマだ。

「タクマ―ッ フォア側に軽く球出しおねがーい」

タクマがサーブを打った。

剛速球である。

「ちょっと!軽くって言ったでしょ?タクマのサーブは凶器なんだからっ」

「ワリィワリィきこえなかったわ

(目が笑ってない!!)

 

何度目かの球出しで、うまく打つことが出来た栄一郎。

「今のいい感じだよっ!!」

その手ごたえに喜びが溢れる。が―――

「おい もういいだろ?

ココはAコートなんだよ

江川タクマである。

 

ちょうど森本コーチも電話を終え、練習を始めることが出来た。

(そう言えばなんで俺が怒られなきゃいけないんだ?)

 

三日後の土曜日

「もうそれ3時間やってんぞ!?」

影山がゲームに興じる横で壁打ちをする栄一郎。

ノートを見ながら壁打ちを続けている。

影山がのぞくとそこには、ナツからのアドバイスやストロークのコツが書かれた『エーちゃんノートテニス版』が書かれていた。

「カンペキに打てるとすごくキモチいいんだよね」

「出たな完璧主義者め」

エーちゃんの性格を、改めて思い知らされる影山。

(まあテニスでAはないだろうけど)

 

飛んで行ったボールを探しに行くと、偶然ナツとタクマ、二人の姿が見えた。

二人は栄一郎の姿に気付いていないようだが、次第にタクマの顔がナツの顔に近づいて・・・・・・。

 

【感想】

ようやく、テニスラケットを握ることが出来ましたね。

一週間毎日ちゃんと走ると決めて走っていたことがエーちゃんの性格を表していますね。コツコツ派の主人公にふさわしい小さなエピソードだと思います。

タクマは相当な実力者のようですが、恋愛面では栄一郎を敵視しているのがビンビン伝わってきますね。

 

次回、#3『強くなるよ』に続く。

テニス一言メモ

『グランドスラムはどの国で開催される?』

グランドスラムはその名の通り、

全豪オープン(オーストラリア)

ローランギャロス(フランス)

ウィンブルドン(イギリス)

全米オープン(アメリカ)

で開かれます。

 


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